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犬の膿皮症とは? かゆみの原因やシャンプーの頻度・やり方についても解説

岡山市のトリミングサロン・ペットホテルのフェリーチェです!
梅雨から夏の高温多湿な時期に多く見られる皮膚病のひとつが「膿皮症」。一般的な皮膚病ですが痒みが伴う病気です。
かゆみによって舐めたり掻いたりするため、悪化しやすく再発しやすいという厄介な面があり、飼い主様も悩まれている方が多いのではないでしょうか?
そこで今回は、膿皮症の原因と治療に大切なシャンプーについて解説していきます。

犬が痒がる! 膿皮症の原因とは?

犬の膿皮症はブドウ球菌・緑膿菌・大腸菌といった皮膚に常在する菌が異常増殖することで起こる病気です。

異常繁殖の原因としては以下のものが挙げられます。1つでも該当するものがあれば注意が必要です。

□ 皮膚にシワができている
□ 定期的にダニ対策・予防をしていない
□ 定期的なブラッシングをしていない
□ 2ヶ月以上シャンプーをしていない
□ 寝床を洗っていない
□ 高温多湿な生活環境で過ごしている
□ 免疫機能の異常(アレルギー、幼若・高齢、がん、糖尿病など)
□ ホルモンの異常(甲状腺、副腎、性ホルモンの異常など)

こうした理由で皮膚のバリア機能が低下し、常在菌とのバランスが崩れると一気に特定の菌が増殖して皮膚に悪さをしてしまいます。

初期症状は皮膚にブツブツや膿疱がみられますが、毛の長い犬種では気付きにくい場合も多いため、トリミング時に当店のスタッフが見つけてお伝えすると驚かれる飼い主様もいらっしゃいます。
そのほかにも一般的な症状として、皮膚の赤み、腫れ、痒み、フケ、円形脱毛、膿などがあります。症状が見られた場合は早めに獣医師に相談することをお勧めします。

膿皮症を獣医に診てもらう

犬の膿皮症にはシャンプー療法が効果的

犬の膿皮症を治療するため、動物病院では抗生物質や消毒薬による治療のほか、薬用シャンプーも処方されます。
膿皮症治療の薬用シャンプーは普通のシャンプーと違い「皮膚で異常増殖している菌を徹底的に洗い流す」ことが目的。有効成分をしっかり肌に浸透させながら行うのがポイントなので、お家でシャンプーをする際には注意が必要です。

シャンプーの頻度は?

シャンプー療法は週2〜3回の洗浄を2週間程度継続する必要があります。膿皮症が治ればシャンプーの頻度は落としても大丈夫ですが、自己判断せず必ず獣医師の診断に従いましょう。

膿皮症のシャンプーの頻度は週2回以上が目安

犬の膿皮症治療 薬用シャンプーのやり方

1. ブラッシング

全体のブラッシングはもちろん、特に毛玉のできやすい耳・脇・内股などは丁寧にブラッシングして余分な毛を取り除きます。皮膚が弱い子のブラッシングはゴシゴシやりすぎるとかえって皮膚を傷つけてしまうため、優しくブラッシングしていきましょう。

皮膚の弱い犬は優しくブラッシング

2. 体全体をぬるま湯でしっかり濡らす

お湯の温度はやや冷たいかなと思うくらいの温度(35度前後)で設定。シャワーはお尻や足から濡らし始めて皮膚までしっかり濡らしていきます。

3. シャンプーを泡立てて洗う

汚れがひどい場合はプレシャンプーを行います。プレシャンプーのシャンプー剤はいつも使っているものでも大丈夫です。薬用シャンプーは基本的に希釈せず、原液をネットやスポンジなどでしっかり泡立てて、症状の重いところから順番に地肌を優しくマッサージするように馴染ませます。また、お尻周り・ワキ・内股・口周りは雑菌がたまりやすいので丁寧に洗ってください。
※こすり過ぎると皮膚を傷つけてしまうので要注意!

4. 有効成分を浸透させる

処方されたシャンプーの用法にしたがい、有効成分を皮膚に浸透させていきます(目安:5〜10分以上)。浸透させている間は、泡を舐めたり泡が目に入ったりしないよう注意してください。ジッと待つのが我慢できない子は、皮膚症状があるところから洗い始めると、全体を洗い終えるくらいで浸透させる時間が過ぎていると思います。

薬用シャンプーは有効成分を浸透させる時間が必要

5. 丁寧にすすぐ

シャンプーで使った時間の2~3倍ぐらいの時間をかけるつもりで丁寧に全身をすすいでください。シャンプー剤が残ると皮膚トラブルの悪化を招く恐れがあります。また、すすいだ後は保湿が必須。洗い流さないコンディショナーやスプレータイプの保湿剤など、獣医師と相談のうえ使用していきましょう。

6. タオルドライとドライヤーで乾かす

皮膚トラブルのある子はタオルドライで優しく皮膚を擦らないように乾かしていきます。ドライヤーを使用する場合は、低温または冷風にして愛犬の体から30cm以上離して使用しましょう。
※ドライヤーの温風は皮膚の水分を過剰に取ってしまい、皮膚のバリヤ機能を損ねてしまうため痒みの原因になる場合があります。

膿皮症の犬はタオルドライで乾かす

膿皮症治療のシャンプーは非常に大変な作業になってきます。「症状が重度でシャンプーするのが怖い」「シャンプー中に暴れてうまくできない」「シャンプーした後に痒がる」など、自宅のシャンプーでお困りの場合はトリミングサロンに相談するのも一つの方法です。

フェリーチェの皮膚トラブルケア

岡山市のトリミングサロン・ペットホテルのフェリーチェでは、膿皮症と診断されたけれど自宅のシャンプーに困っているという飼い主様に向けて「皮膚改善サポートチケット」を用意しています。
このチケットは、力加減や洗い方にコツが必要な病院処方の薬用シャンプーを飼い主様に代わってプロのトリマーが行うというもの。さらに、シャンプーの際は「高濃度炭酸泉温浴またはマイクロバブル温浴」がセットになっているので、細菌の繁殖を抑えるだけでなく、皮膚のバリア機能を改善し、炎症を鎮める効果もあります。

温浴は細菌の繁殖を抑えるだけでなく、皮膚のバリア機能を改善し、炎症を鎮める効果もあります。
週2〜3回の洗浄を2週間程度継続する必要がある膿皮症のシャンプー療法は、飼い主様ひとりではかなり負担が掛かるもの。シャンプーの頻度が減るまでは、トリミングのプロに任せてみませんか?

「皮膚改善サポートチケット」5回 ¥19,250(税込) / 小型犬
薬用シャンプーでシャンプーされるヨークシャー・テリア
※毛量によって追加料金をいただく場合があります。中〜大型犬の料金はお問い合わせください。
※薬用シャンプー使用に際し、飼い主様には同意書へサインをいただきます。

こちらの記事では皮膚トラブルで悩んでいた飼い主様のインタビューも紹介しています。併せて参考にしてみてください。

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