コラム

犬の毛玉に要注意! ひどくなる前にやっておきたい対処法

岡山市のトリミングサロン・ペットホテルのフェリーチェです!
ブラッシングしていても、いつの間にかできてしまう愛犬の毛玉。「毛がもつれただけで、たいしたことはないんじゃない?」と放っておくとかなり危険です。
そこで今回は、愛犬に毛玉ができてしまう原因やその対処法、毛玉を作らない予防法などもご紹介します。

毛玉の放置で起こる犬への悪影響

「たかが毛玉でしょ?」
実はその認識は大きな間違い。毛玉ができることで愛犬に及ぼす悪影響は計り知れないのです。

痛みを伴う

毛玉は1本1本の毛が複雑に絡まって塊になっている状態。1度出来てしまった毛玉を放っておくと、どんどん周りの毛が絡みついて大きくなっていきます。大きくなった毛玉はあちこちの毛を引っ張ってしまうだけでなく、身体を動かすたびに皮膚も引っ張ってしまうので犬はかなりの痛みを感じてしまいます。

蒸れる

毛玉ができることで被毛の通気性が悪くなり、皮膚が蒸れやすくなります。これは、アンダーコートのある犬種が抜け毛をしっかりケアできていない場合も同様のことが起こります。皮膚が蒸れると炎症を起こして赤みや痒みにつながり、痒みによる搔きむしりによって皮膚が傷つき化膿することもあります。

汚れやすい

毛玉周辺の皮膚や毛玉の内部にホコリや汚れが溜まりやすくなり、ダニやノミの住処になってしまうこともあります。また、溜まった皮脂や汚れから細菌が繁殖して皮膚の炎症を起こし、痒みから犬が掻きむしってしまうとさらに皮膚トラブルが悪化してしまいます。

グルーミング嫌いになる

毛玉がひどいと1つ1つとかしていく作業が必要になります。その処置は時間がかかるだけでなく、皮膚が引っ張られて犬は苦痛を感じてしまいます。このことがトラウマとなり、グルーミングやトリミングの際に暴れたり噛んだりといった行動につながりやすくなります。

毛玉の放置で起こる犬への悪影響

犬の毛玉ができやすい原因

換毛期

犬の換毛期は一般的に春と秋の年2回。この時期は、抜けた毛と新たに生えてくる毛が絡み合うことで毛玉が非常にできやすくなっています。また、被毛の中に抜け毛が残っていると抜け毛同士も絡まりあってしまいます。

摩擦

洋服や首輪などで毛が擦れやすい場所は毛玉ができやすくなります。首回りや足の付け根、お腹部分のほか、耳を掻いたりすることで耳周りに毛玉ができるなど、愛犬の行動によってできる場合もあります。

汚れや湿気

シャンプーの頻度が少ないと皮膚に皮脂汚れ溜まり、そこにホコリが絡まって毛玉ができやすくなります。また、お散歩のときに付いてしまった泥や葉っぱなどが原因で毛玉になることもあります。

「汚れてもシャンプーするから大丈夫!」という飼い主様も、しっかり乾かしてブラッシングできてなければ要注意! お家でドライヤーをする場合、外側の毛が乾いたように見えても内側の毛は半渇きのままということも多く、それを放っておくと毛玉の原因になってしまいます。
また、湿った場所は皮膚の炎症を起こしやすく、ストレスや癖で体を頻繁に舐めてしまう犬も炎症や毛玉には注意が必要です。

ブラッシング不足

ブラッシングは基本的に毎日することをおすすめしますが、忙しくてなかなかできないと言われる飼い主様は非常に多いです。また、毎日ブラッシングしていても根元からブラシが通っていないなど、ブラッシング方法に問題があって毛玉ができる場合もあります。

毛質・毛量

犬種の被毛の特徴によっても毛玉ができやすいと言われています。

・ダブルコートの犬種
シベリアン・ハスキー、ウェルシュ・コーギー、ゴールデン・レトリバー、柴犬、秋田犬など

・ロングコートの犬種
ロングコートチワワ、ロングコートダックス、ポメラニアン、マルチーズ、ゴールデン・レトリバー、シュナウザー、ヨークシャー・テリアなど

・カーリーコートの犬種
プードル、ビション・フリーゼなど

そのほか、部分的に毛が長くなる犬種も毛玉ができやすい傾向にあります。

犬の毛玉ができやすい原因

犬の毛玉をほぐすには?

小さい毛玉をほぐすコツ

できてすぐの毛玉や毛のもつれはブラシでゆっくりとほぐしていきましょう。
1.地肌が引っ張られないよう指で肌を抑えながら、スリッカーブラシで毛先から少しずつほぐしていきます。
2.毛先がほぐれたら徐々に根元に移行してブラシをかけていきます。毛先→根本の順番でゆっくり根気よくほぐしていきましょう。
3.毛玉がとれたらコームブラシで全体を整えます。

大きな毛玉をほぐすコツ

ひどい毛玉は大抵皮膚に近い根元部分でフェルト状になっています。ハサミでカットする方法もありますが、犬が動いた時に皮膚を引っ張ったりハサミで怪我をさせてしてしまう恐れもあるので早めにトリミングサロンに相談することをおすすめします。
応急処置として以下のようにほぐしてからブラッシングする方法もあります。
1.毛玉に薄めた犬用リンスを含ませます。
2.皮膚を引っ張らないよう「さけるチーズ」の要領で毛玉をほぐします。
3.指である程度毛玉を割いたあと、スリッカーブラシをポンポン叩くように使ってほぐします。

毛玉ができたらトリミングサロンへ

飼い主様が自宅で毛玉を取ろうとすると、どうしてもブラッシング時間が長くなってしまいます。また、上手に毛玉が取れないと愛犬は何度も皮膚や毛を引っ張られて痛い思いをしなくてはなりません。この痛みがトラウマやストレスとなり、普段のブラッシングも嫌がったり暴れたりするようになってしまいます。

その点トリマーは毛玉の状態に応じた処理方法を熟知しており、さらにワンちゃんにストレスがかからないような技術も持っています。お家のブラッシングが嫌な印象にならないためにも、毛玉ができたら無理せずトリミングのプロに任せるのが飼い主様にとってもワンちゃんにとっても一番の解決策です。

ただし、毛玉がかなり大きくなっていた場合や毛玉が複数ある場合は、トリマーといえども処置に時間がかかってしまいます。また、状況によっては「きれいに仕上げる」というよりも「毛玉による痛みをなくす」「状況を改善する」ことを優先していくため、ボコボコと穴が空いたような仕上がりになったり、バリカンでツルツルにしなければならないこともあります。

そのため、毛玉ができたらなるべく早めにトリミングサロンに相談し、正しいブラッシング方法などを聞いておくことをおすすめします。

毛玉ができたらトリミングサロンへ

毛玉を作らないための予防方法とは?

毛玉予防の一番効果的な方法は「毎日のブラッシング」「月1回のトリミング」です。
定期的にトリミングサロンに通って適度な長さにカットしておけば毛玉もできにくくなり、日頃のブラッシングもラクになります。
ブラッシングについてはこちらも参考にしてみてください。

岡山市のトリミング・ペットホテルのフェリーチェでは、毛玉やブラッシングのご相談だけでなく、お手入れのしやすいカットのご提案もしています。
また、毛玉ができにくいメニューも用意しているので気になる方はぜひご利用ください。

・スペシャルケアコース
美容成分を贅沢に配合したシャンプーを使用して被毛の絡まりを抑えます。

・ハーブパック
保湿効果が高く、仕上がりはふわふわサラサラ。ブラッシングのしやすい被毛に整えます。

・レーキングケア
ダブルコートの犬種におすすめ。アンダーコートをしっかりとケアすることで毛玉予防につながります。

・トリートメント
シャンプー後にトリートメントをプラスするだけでなめらかな仕上がりに。被毛の絡まりも抑えます。

・高濃度セラミドモイスチャースプレー
ブラッシングミストにも最適なシルクプロテイン配合の保湿スプレー。被毛に潤いを与えて静電気を抑制し、ブラッシングの刺激を緩和する効果もあります。※店頭販売商品

毛玉予防には月1回のトリミングが大切

まとめ

毛玉がひどくなると、皮膚や毛のダメージばかりでなく愛犬に痛い思いをさせてしまいます。
「忙しくて毎日ブラッシングできない」とお悩みなら、例えば「週に3回してみる」「今日は足もとだけ」といった具合に、自分のペースでしてみることも大切です。
また、「ブラッシングを絶対にしなければ!」と無理やり抑えたり、力が入って痛い思いをさせてしまっては逆効果。ブラッシングの必要性がわからない愛犬にとって、苦痛な時間と感じるか、心地よい時間と感じるかは飼い主様次第です。
せっかくなら、愛犬の気持ちを読み取りながらコミュニケーションを楽しむ時間と捉えて、ブラッシングを一緒に楽しんでみてください。

愛犬とのブラッシング時間を楽しもう

 

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