トリミング

犬のシャンプー後に知っておくべき乾かし方のポイント

岡山市のトリミングサロン・ペットホテルのフェリーチェです!
当店では月に1回のトリミングをおすすめしていますが、次のトリミング前にドッグランや雨のお散歩で汚れてしまったのでお家でシャンプーをするという飼い主様もいるのではないでしょうか?
そんな時、大切なのはシャンプーの後の「乾かし方」です。乾かすのは意外と手間がかかるため夏場や短毛種の子だと「自然乾燥でもいいのでは?」と思ってしまいがちですが、それは大きな間違い。生乾きのままだと菌が繁殖しやすく、皮膚トラブルを引き起こす可能性があります。また、正しい乾かし方を知らないと愛犬にストレスを与えてしまうこともあります。そこでこの記事では、ドライヤーを使った効率的な乾かし方やスキンケア方法について詳しく解説します。

ドライヤーは温度に注意

乾かすときに家庭用のドライヤーを使う場合は、犬の皮膚とドライヤーの距離を十分に空ける事が大切です。目安は20〜30cmですが、使用する前に必ず腕などに当てて熱さを確かめてください。熱いと感じるならもう少し離したほうがいいでしょう。
また、犬の皮膚は人より薄いので熱風を同じ場所に長く当て続けると低温やけどの危険もあります。皮膚や毛が濡れていると熱も伝わりやすいため、ドライヤー中はできるだけ送風口をこまめに振ったり、温風と冷風を切り替えながら乾かしていきましょう。

ドライヤーで乾かすときは温度に注意

乾かし方のステップ

1.念入りにタオルドライ

シャンプー後はタオルでしっかり水分を拭き取りましょう。濡れたままドライヤーをすると乾くまで時間がかかってしまい、ワンちゃんの負担にもなってしまいます。最初にできる限り水分を拭き取るために、タオルは吸水タオルを使うのがおすすめ。タオルドライの時間も短縮できます。

犬を乾かすときはタオルドライを念入りにしよう

2.乾かす時は体から

ドライヤーの風を当てる際は、顔よりも体から始めると愛犬がストレスを感じにくくなります。一度に全身を乾かそうとせず、部位ごとに乾かすのがポイント。短い時間でこまめに休憩を入れながら行うと愛犬の負担も軽減されます。
また、風を当てながらシャンプーブラシや獣毛ブラシで毛をパラパラにしていくと、根元にも空気が入り込んで乾きやすくなります。ある程度乾いてきたら、スリッカーブラシで毛の根本から先端に向けてとかしながら乾かしていくとフワフワとした美しい仕上がりになります。

ブラシを使って乾かすとふわふわの仕上がりになります

3.乾かし残しをチェック

特に以下の場所は乾かしたつもりでも意外と生乾きになっていることも多いため、最後にしっかり確認しておきましょう。
◼️脇の下・内股
手足の付け根部分は最も生乾きになりやすい場所です。乾かすコツは、手足を少し持ち上げながらドライヤーの風を当てること。いずれも皮膚が薄い箇所になるのでドライヤーを近づけすぎないように気をつけてください。
◼️お腹
角度的にも乾かすのが大変な場所ですが、お腹が生乾きだと体が冷えやすく、特に冬場は体調を崩してしまう可能性もあるためしっかりと乾かすようにしましょう。
◼️指の間
忘れがちなのが指の間です。指の付け根を軽く押しながら1カ所ずつ乾かしていきましょう。

乾かし忘れに注意

自然乾燥や生乾きのデメリット

シャンプーや雨で濡れてしまった後に自然乾燥していたり、ドライヤーをしていてもしっかりと乾かせていないと愛犬にはさまざまなリスクが生じます。ここでは、その代表的なデメリットを紹介します。

毛が絡まりやすくなる

シャンプー後の被毛は、ドライヤーで乾かしながらスリッカーブラシで整えるのが理想です。しかし、生乾きのままや自然乾燥で終わっていると毛が絡まって固まり、フェルト状の毛玉になってしまいます。毛玉ができると犬の皮膚は常に引っ張られる状態になり、愛犬にも痛みが伴います。また、できてしまった毛玉はカットするしか方法がなく、プロのトリマーといえども状況によっては「きれいに仕上げる」より「毛玉による痛みをなくす」「状況を改善する」ことを優先するため、ボコボコと穴が空いたような仕上がりになったり、バリカンでツルツルにしなければならないこともあります。愛犬の毛並みをキープするためにも、シャンプー後は丁寧にドライヤーで乾かし、ブラッシングを心がけましょう。
毛玉についてはこちらの記事も参考にしてみてください。

皮膚に菌が繁殖する

シャンプー後の濡れた被毛や皮膚は、高温多湿な環境を好む雑菌にとって絶好の繁殖場所となっています。そのため、生乾きのまま放置しておくと皮膚病の原因にもなりかねません。皮膚病になってしまうと、かゆみ、皮膚のベタつき、臭い、フケ、湿疹、脱毛、かさぶたといった不快な症状が現れてしまいます。アレルギー体質など皮膚の弱い子にとってはもちろん、健康なワンちゃんにとっても良いことではありません。

湿気による体温低下

シャンプー後に自然乾燥させると、愛犬の体が冷えることもあります。特に寒い季節や気温が低い日は濡れた体が温まりにくく、体温が低下して体調を崩してしまう原因にもなります。乾かすときは室温をエアコンで調整して、サーキュレーターなどで風の流れを作ると湿度も下がって乾きやすくなります。

シャンプー後の生乾きはリスクが多い

乾燥後のスキンケア

犬の皮膚の厚さは人間の1/3ほどしかないためとてもデリケート。乾燥が進んでしまうと皮膚のバリア機能が低下し、アレルギーや皮膚病のリスクも高まります。そのため、シャンプー後やドライヤー後のスキンケアは非常に重要です。
スキンケア用品はスプレー、クリーム、ローション、乳液、ジェルなど様々なタイプのものがありますが、犬種の特徴や使う部位などによって使い分けるといいでしょう。
ペットサロン フェリーチェの店頭では、サロン専売品でもあるスキンケア用品を取り扱っています。ドライヤーの後だけでなく普段使いにもオススメです。
・BASICS 高濃度セラミドモイスチャースプレー
・BASICS 高濃度セラミドボディジェル

皮膚ケア・被毛ケアはサロン専売品もオススメです

無理は禁物! 難しいと感じたらプロに任せよう

シャンプーやドライヤーに自信がないという場合は、無理をせずトリミングサロンにお願いしましょう。
嫌がる愛犬に無理やりしてしまうと飼い主様との関係が悪化するだけでなく、シャンプーやドライヤーがトラウマとなってほかのお手入れも嫌がってしまう可能性もあります。
また、ご自宅でシャンプーした後はしっかりと乾かし、ブラッシングも丁寧にしておかないと毛玉の原因にもなります。毛玉ができてしまうと愛犬に痛みを感じさせてしまうだけでなく、取り除くために余分な時間と費用がかかってしまう場合もあります。

岡山市のトリミングサロン・ペットホテルのフェリーチェでは、シャンプーのみのご利用も可能です。
遊びに出かけた後や、次のトリミングまで時間があるけどシャンプーだけはしたいという時など気軽にご利用ください。

ペットサロン フェリーチェではシャンプーのみの利用も可能です

関連記事

×

電話番号一覧

福浜店

086-902-5560

受付 10:00~19:00/年中無休

ラビータ店

086-803-2171

受付 10:00~19:00/年中無休