トリミング

トリマーが伝授! 誰でもカンタン「歯磨きトレーニング」

皆さんはワンちゃんの歯磨きを上手にできていますか? フェリーチェに来てくれるワンちゃんの中には「お口を触られるのは絶対イヤ!」という子もいるので、お家の歯磨きに苦戦しているという飼い主様も多いのではないでしょうか?
上手くできないとどうしても挫折しそうになりますが、それはワンちゃんにとってかなりリスクを伴います。

では、なぜワンちゃんにデンタルケアが大切なのか? 今回はそんな基本的なところから、誰でも簡単にできる歯磨きトレーニングの方法をご紹介します。

なぜ犬にデンタルケアが必要なの?

歯垢は3~4日で歯石に変化

ワンちゃんになぜデンタルケアが必要なのかというと、人間より歯垢がつきやすいためです。ワンちゃんは人間よりも虫歯になりにくいですが、ワンちゃんの歯垢は3~4日程度で歯石になってしまいます。歯石になると歯磨きで取り除くことは困難なので、歯垢が歯石に変わる前に除去することが大切になります。

歯周病のリスクが高まる

歯石ができるとそこに細菌が付着し、歯周病の原因となってしまいます。ワンちゃんの口臭の原因で最も多いのは歯周病と言われているので、すでにお口のにおいが気になっているというワンちゃんは要注意です。
歯周病は炎症、歯茎の腫れ、出血を引き起こすだけでなく、歯を支える骨への損傷ももたらす可能性があります。進行した歯周病は痛みや不快感を引き起こすばかりでなく、歯の喪失につながることがあります。

歯の健康は全身の健康と密接に関連

歯に痛みがあると食事が摂りにくくなり、栄養不足のリスクが高まります。また、歯の疾患は感染症の原因となり、全身の健康に悪影響を及ぼすことがあります。特に心臓や腎臓の問題との相関が指摘されており、歯周病の進行は炎症反応を引き起こし、全身の炎症性疾患のリスクを増大させる可能性があるのです。

以上の理由から、ワンちゃんの歯磨きは健康を考えるうえでとても重要なのです。

誰でもカンタン♪ 犬の歯磨きトレーニング

お家歯磨きのコツ

歯磨きはワンちゃんの健康管理にとって大事な習慣です。しかし、すぐに口を触ったり歯ブラシを使ったりしてしまうと、大抵のワンちゃんは嫌がってしまいます。歯磨きに慣れていないワンちゃんは、まず歯磨きトレーニングからスタートしてみましょう。

歯磨きトレーニングの手順

1.体や顔まわりを触って慣らす

いきなり口の周りを触るのではなく、まずは足先や耳、しっぽなどを触ってコミュニケーションを取ってからスタートします。

2.歯や口の中を触って慣らす

いろんな場所を触りながら口の周りも触ってみてください。嫌がらないようならそのまま口の中も指で触ってみましょう。
これは「歯磨きをするぞ!」というときだけでなく、毎日のスキンシップの中で口の周りに触れる機会を増やしながら慣らしてあげることをおすすめします。

3.歯磨きシートにチャレンジ

口の中を触らせてくれるようになったら、歯磨きシートを使ってみましょう。まずは前歯から少しずつ行い、触る時間を徐々に増やしてあげてください。歯磨きシートで触らせてくれたら、しっかり褒めてあげるのもコツです。

4.歯ブラシに慣れさせる

歯ブラシで磨く前に歯ブラシを大好きになってもらいましょう。歯ブラシとおやつを一緒に持って、自ら近づいてくれたらおやつをあげるというのを繰り返し、「歯ブラシは怖くないんだ!」と教えてあげます。

 

5.歯ブラシを見せながらお口をめくる練習

歯ブラシを持って反対の手でお口をめくってあげてください。それができたらすぐに褒めておやつをあげる。めくるのは一瞬で大丈夫です。できるようになれば2秒、3秒、10秒と時間を延ばしていきます。

6.歯ブラシを歯に添える練習

お口をめくる時間が長くなってきたら歯ブラシを添える練習をしていきましょう。

7.少しずつ歯ブラシを動かす

添えるのに抵抗がなくなれば、ここでやっと歯ブラシを動かしていきます。

!ワンポイント!
どの工程もスムーズにできないからといって焦る必要はまったくありません。
いきなり歯磨きをしてしまうと歯ブラシに嫌な印象がついてしまうので、少しでも難しいと感じたら前のステップに戻りましょう。無理はせず、ワンちゃんのペースに合わせて一緒に頑張りましょう!

歯磨きトレーニングはInstagramで動画をアップしています。ぜひこちらもご覧ください。

歯磨きトレーニング①

歯磨きトレーニング②

歯磨きトレーニング③

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